2016

FUTURE SERVICE DESIGN AWARD 2016

1.募集テーマ

「近未来のコンビニ像を創造する」

ロボット技術が導入されることにより、2020年に実現可能となる 新たなサービスやコンビニのデザインについて広くアイデアを募集し、 新たな近未来のコンビニ像を創造します。

例えば、
・商品が自動で陳列・廃棄される店舗
・外国人、高齢者、障害者に優しいサービスのある店舗
・常に清潔な状態が保たれる店舗など

ロボットの形態に制限はありません。陳列棚型ロボットなど、店舗空間全体をロボットととらえても構いません。 自由な発想を期待しますが、実現可能性も重視します。

2.審査日程

第1次審査(作品提出)
提出期間:2016年9月26日(月)~9月30日(金)
※2016年9月30日(金)消印有効

第2次審査(第1次審査通過者のみ)
個別面接 :2016年11月1日(月) ~ 11月30日(金)

3.賞

●セブン-イレブン賞(1点) 賞状、賞金100万円
●金賞(1点) 賞状、賞金15万円
●銀賞(3点) 賞状、賞金5万円
●入選(5点) 賞状
一次審査通過者入選者10人は、2017年以降に行われるTechnology Challengeのアドバイザーとして参画して頂きます。

4.提出物

タイトル、コンセプト、図面、パース、CG、グラフ、表などを用いて、アイデアをわかりやすく表現したデザイン案を提出して下さい。
A1サイズ(594×841mm)片面横使い/1枚
パネルは不可です。ケント紙またはそれに類する厚紙で作成して下さい。
表記は日本語、オリジナルの作品、アイデアで未発表のものに限ります。返却はしません。

5. 参加方法

応募者情報シート(クリックしてダウンロード) を応募作品の裏に貼り、宅配、ゆうパック、書留郵便など配達記録の残る手段で郵送して下さい。(応募は締め切りました)

提出先・お問合せ先
〒191-0065 東京都日野市旭が丘6-6
首都大学東京システムデザイン学部 和田一義研究室内
Future Convenience Store Contest事務局 宛

6. 参加資格

不問

7.  参加費

無し

8. 審査員

審査委員長
鈴木敏彦(工学院大学 建築学部 教授)

審査委員
安藤慶昭(産業技術総合研究所 ロボットイノベーション研究センター )
笠松慶子(首都大学東京 システムデザイン研究科 教授)
神田真司(富士通研究所 応用研究センター )
菊竹雪(首都大学東京 システムデザイン研究科 教授)
細野繁(日本電気株式会社 プラットフォームサービス事業部 エキスパート)
原田悦子(筑波大学 人間系 教授)

特別審査員
(株)セブン-イレブン・ジャパン

9. 結果発表及び表彰式

2016年12月 当ホームページにて審査結果発表。

2016年12月16日 表彰式
第17回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会会場(札幌)にて表彰します。

10. 著作権の扱い

応募作品の著作権は応募者に帰属しますが、HPや雑誌への掲載および作品展示に関する 権利は主催者が保有し、入賞作品や氏名などを発表できるものとします。

結果発表

総評

Future Convenience Store Contestでは、「近未来のコンビニ像を創造する」という テーマの下、ロボット技術の導入により2020年に実現可能となる新たなサービスや コンビニのデザインについて広くアイデアを募集した。一般のコンテストと異なる 点は、単にアイデアを募集するのではなく、優れたアイデアを持つタレントを発掘し、 今後毎年実施するロボットコンテストに参画してもらい、2020年に共にアイデアを 実現させることにある。2020年に実現可能なロボット技術をテーマに設定したことと、 総勢30人の日本を代表するロボット研究者が技術部門の委員に肩を並べたことが プレッシャーとなったのか、応募数は予想を下回った。しかし、応募者27人から 10組のタレントを発掘することができたことは大きな成果であった。

本コンテストでは、セブン-イレブンという実店舗の未来像を求めた。株式会社 セブン-イレブン・ジャパンが実務の中から感じているニーズや実現可能性の中から 選考したのが、セブン-イレブン賞「無人移動販売コンビニロボットCAP×SELL」 (菊井海)であった。奇しくもこの提案は、金賞の「CARGO STORE BOT」(塚本裕仁 、松沢研)と同じく、自走して無人で販売するカプセル型ロボットの提案であった 。これらは、過疎地域における移動型スーパーや移動型コンビニなどのニーズを反映し、 電気自動車や自動運転技術の普及も踏まえて、アイデアの実現可能生を高めていた。

銀賞には、自動陳列・自動運転技術を駆使して都市に面的に多数分布するコンビニを オムニチャネル化する「ハイパーコンビニエンスストア」(上ノ内智貴)、賃貸住宅 とコンビニ機能をロボット店員を介して融合する「24h Apartment」(有澤雄介)、 そして、消費者ニーズを表情やタグから読み取り、必要な情報をダイレクトに提供する 「映像と音でオススメ商品を見せるコンビニエンス・ストア」(酒井聡、中島瑞紀、 菅野勇仁)が選ばれた。

入選案には、イートインの車両を含めた3両編成コンビニを提案した「地域限定商品を 集めた電車型コンビニエンスストア・テトテ」(佐野友優、小笠原菜摘、和田遥菜、 秋山大暉)、バーチャルロボット店員と陳列棚型ロボットで未来のコンビニライフを 提案した「Convenience Store in 2020」(曽憲錠)、都市のビルの隙間や空き地の スペースを活用し自動販売機とKIOSKの中間のようなコンビニを提案した「machibako」 (笹本佳史)、倉庫機能を拡張し、搬入、荷解き、棚入れを自動化してバックヤード から商品を直接届ける「近未来のコンビニシステムIDAP」(柳谷由里子、河角由香)、 そして、老若男女が集う公園を提案した「世間話、散歩、子供の遊び、読書そんな 小さな日常が生まれる公園のようなコンビニ」(松原悠希)が選出された。

10組の受賞者にはデザインアドバイザーとしてTechnology Challengeに参画してもらう。 Technology Challenge 2017は、2017年12月19日~21日に仙台国際センターでの開催を 予定している。その後は、2018年10月中旬に東京、2019年は未定。そして、2020年10月 上旬には愛知で「近未来のコンビニ像」のデモンストレーションを予定している。

2016年12月16日
Future Convenience Store Contest
デザイン部門 FUTURE SERVICE DESIGN AWARD 2016
審査委員長 鈴木敏彦(工学院大学 建築学部 教授)

セブン-イレブン賞

「無人移動販売コンビニロボットCAP×SELL」
菊井海

金賞

「CARGO STORE BOT」
塚本裕仁、松沢研/首都大学東京システムデザイン研究科インダストリアルアート学域

銀賞

「ハイパーコンビニエンスストア」
上ノ内智貴/東洋大学大学院理工学研究科建築学専攻工藤和美研究室

 

銀賞

「24h Apartment」
有澤雄介/東洋大学大学院福祉社会デザイン研究科人間環境デザイン専攻


銀賞

「映像と音でオススメ商品を見せるコンビニエンス・ストア」
酒井聡、中島瑞紀、菅野勇仁/東北芸術工科大学 デザイン工学部プロダクトデザイン学科

入選

「地域限定商品を集めた電車型コンビニエンスストア・テトテ」
佐野友優、小笠原菜摘、和田遥菜、秋山大暉/首都大学東京システムデザイン学部インダストリアルアートコース

入選

「Convenience Store in 2020」
曽憲錠/早稲田大学基幹理工学研究科メディアデザイン研究室

入選

「machibako」
笹本佳史/グレープ株式会

入選

「近未来のコンビニシステムIDAP」
柳谷由里子/サステナビル株式会社、河角由香/株式会社アサノ大成基礎エンジニアリング

入選

「世間話、散歩、子供の遊び、読書そんな小さな日常が生まれる公園のようなコンビニ」
松原悠希/東京理科大学工学部建築学科宇野研究室

上記の方々はデザイン・アドバイザーとして、2017年以降開催されるTechnology Challengeに参画いたします。